2024年6月11日〜13日、オランダ・アムステルダムにてXRPLサミット「Apex 2024」が行われました。 昨年9月に続き、2回目の参加です。この記事は、Apex2023より大幅にパワーアップしたApex2024の体験録です。
前回のApex2023体験録はこちら。
2023年9月10日
2023年9月6日から8日にかけてオランダ・アムステルダムで開催されたXRPL Devサミット「Apex 2023」に参加してきました。
参加したわけ
Consensusに引き続き、デモエリアに設置されるOrchestra Financeのブース担当として参加しました。
Apex2024で楽しみだった点
Apex2024はDevサミットではなく、オールサミット!
Apex2023には「XRPL Devサミット」という枕詞がついていた通り、参加者は基本的に開発者、プロジェクト側の人ばかりでした。当時の私はコミュニティでの活動実績やプロジェクトのバックアップがなく、そもそも開発者でもないことから、会場で他の人とXRPLの話をするのは難しいという難題がありました。
今年のApexはより広い範囲のオーディエンスを惹きつけるべく、「Devサミット」ではなくなりました。開発者はもちろん、デザイナーやマーケター、はたまたシンプルに一般ユーザーの方まで、誰でも気兼ねなく参加できるようになったのです。
私はこれを良い変化だと捉えています。
ブロックチェーンのエコシステムを作る際に、開発者の誘致が先かユーザーコミュニティ構築(≒マーケティング)が先か?という問いはよくあるのですが、両方に足を突っ込んでいる私から言わせれば「両方同時」であるべきです。 ユーザーがいないならビジネスチャンスもユースケースもありませんから開発者は来ませんし、良いプロダクトがなければユーザーコミュニティはできません。また、新しいチェーンにいきなり開発者が「よし、ここでビルドするぞ!」と来ることは稀で、彼らは最初はユーザーです。この両方を上手にケアして成長してきたのがイーサリアムだと思います。
なので、一般ユーザーを受け入れつつ、かつ開発者にとってもおもしろいイベントというのは大正解のルートだと思うのです。
XRPLコミュメンバーと会える!
昨年Apex2023の後にQさん・まいさんとXRPL Japanを始め、Ripple側から日韓盛り上げを仕掛けるえみさんとも連絡を取りつつ、私はCrossmarkやOrchestraの仕事をしてきました。Qさん・まいさんは日本、えみさんはアメリカ、私はヨーロッパとみんなバラバラの場所で活動しているので、一堂に介して直に顔を合わせる機会はレアです。Apexが唯一のチャンスと言っても過言ではないかもしれません。
今年はもっとXRPLコミュメンバーと会える!!
Apex2023に参加した日本人はQさんとまいさんだけでした。 今年はえみさんに加え、XRPL Japanコミュの中でも活発ななべさん、Pokotaroさん、Shunpさん、サブ垢たろうさん、が参加されると事前に聞き、とても楽しみにしていました。 実際にはSBIの方もいらっしゃったと思います。去年の3人だけに比べると大幅な増加です!
余裕をぶっこきすぎて日程をミスる
プロジェクトブース担当もApex参加も2回目ですし、何よりオランダ、ご近所での開催ですから慣れたもんです。 ヨーロッパ内の移動はとても簡単で、離陸1時間前に空港に来て、セキュリティチェックを通過し、あとは飛行機内で座っているだけ。パスポートチェックもありません。私の場所からアムステルダムは2時間半くらいなので、気分としては東京ー大阪の新幹線移動のようなものです。
EU residents reading tweets from people already leaving for @xrplapex pic.twitter.com/W4DUegk9iV
— Hotch(ほっち) (@0xhotchocolate) June 10, 2024
余裕の笑みを浮かべ6月10日にアムステルダム入りし、翌11日からのイベントに備えていたのですが、実際には11日夕方にApex2024受付開始(入場パス受け取り)でした。 予期せず半日空きができたので、周辺を散策したり、ホテルで仕事をして過ごすことに。 大きなUIアップデートをリリースしたCrossmark ver0.2.15にちょっとバグがあったりしたので、集中できる時間ができたのは結果オーライでした。
💳 @crossmarkio ✨v0.2.15✨
— Hotch(ほっち) (@0xhotchocolate) June 11, 2024
トランザクション署名時に確認できる情報が増えてる👀 pic.twitter.com/JyvHDTls30
Apex2024 1日目:受付、ウェルカムレセプション
1日目は夕方から受付開始、ウェルカムレセプション、任意でサイドイベントと2日目から始まるメインイベントに向けた導入です。 私の場合はこれらに加え、プロジェクトブース担当として事前に会場ウォークスルーがありました。
明日のメインイベントに向け準備中の会場
Orchestra Financeのお隣はブラウザ拡張ウォレットのCrossmarkと、モバイルウォレットのXamanでした。 どちらもOrchestraをAMM UIプロジェクトの例として採用してくれていたので、横並び3画面全てにOrchestraが映る瞬間があります。(マーケティング的にラッキー!)
XRPLデモブース常連のxrp.cafeがいないと思ったら、なんと、彼らは今回会場でリアルカフェとして開業するようでした。カフェスタッフさんはxrp.cafeチームメンバーではなく本職の方々ぽかったですが、これは衛生管理ライセンス的な意味で仕方ないのかもしれません。
☕️@xrpcafe が #XRPLAPex で現実世界のカフェに!
— Hotch(ほっち) (@0xhotchocolate) June 11, 2024
Lots of @apeXRPL Espresso ☕️☕️☕️ https://t.co/TCN78ZYrX4 pic.twitter.com/ZfZNX9QI8i
日韓ファンド発表!
Rippleはイベントにあわせ何らかの発表をすることが多いです。 1つめは日韓ファンドの発表でした。
APACでのXRPLのイノベーションとユーティリティ促進のため、XRPL日本・韓国ファンドを立ち上げることを嬉しく思います! 🇯🇵🇰🇷
— RippleX (@RippleXDev) June 10, 2024
プログラム内容:
🤝 企業とのパートナーシップ
💸 開発者への助成金
🌱 スタートアップ企業への投資
🎓 コミュニティサポート…
恒例のスタンプラリー
Consensusに引き続き、今回もXRPLブースを回ってスタンプを集めてXRPLグッズをゲットするキャンペーンが展開されました。今回の景品はTシャツでした!
Come to #XRPL project booth and get a stamp on your #XRPLApex passport!
— Hotch(ほっち) (@0xhotchocolate) June 13, 2024
You will have a chance to win a prize 🏆 if you bring the passport with at least 3 stamps to the registration desk by 1PM today! pic.twitter.com/3dlXrDWw7l
Apex2024 2日目:メインイベント
日本XRPLコミュグッズ到着!
この日、なんとQさんが日本からお土産を持ってきてくれました。 時差のせいで日本のコミュニティから離れてるな〜と感じることが多いので、こうしたあたたかい気遣いがとても沁みます。Qさん、チャーナさんありがとうございます!
🇯🇵@_tequ_ さんから @XRPLJapan 缶バッジと@coinciana さんのラバーキーをいただきました!
— Hotch(ほっち) (@0xhotchocolate) June 11, 2024
おふたりともありがとうございます😍
順調に #XRPLApex パスをデコっております。
XRPL日本コミュの人?とか、そのわんこ🐶知ってる〜!って話しかけて貰えてるので、シンプルに神アイデアです💡 pic.twitter.com/DkshJ2kEog
今回はグッズを置いておくのに良い感じのコーヒーテーブルがなかったので、XRPL日本コミュニティからのNFTグッズはOrchestraブースに置きました。 チャーナ犬とPlanetXのステッカーです!人気でどんどん減りました。
You can find lots of stickers at @OrchestraFi #XRPLApex booth!@coinciana and @PlanetXRPL stickers are very limited, from hot 🔥 XRPL Japan #NFT community 🔥 pic.twitter.com/IjJgWqDk3W
— Hotch(ほっち) (@0xhotchocolate) June 12, 2024
ちなみにチャーナ犬とPlanetXステッカーを最初にゲットしたのはCrossmarkのライアンさんです。 QさんがOrchestraブースに置いてくれた後、彼は隣のCrossmarkブースから飛んできて、「俺、彼らとコラボしたことあるんだぜ!!」とキラキラした顔でドヤってきました。
※私はXRPL日本コミュなので日本クリエイターズの動向は追っています。
※そもそも私はCrossmarkのモデレーターなので、コラボは当然知ってます。
マジレス塩対応して水をさすのはかわいそうなので、そうだね、よかったね、とウンウンしておきました。自分のところのModを忘れるほど嬉しかったライアンさん、かわいいね。
RippleステーブルコインのティッカーはRLUSD!
お知らせ2つめはRippleが発行するステーブルコインのティッカーでした。RLUSD!RLUSD!
たしか、春頃にRippleがRLUSDを商標登録して話題になったので、XRPL界隈ではすでにこのティッカーは周知の事実だったのですが、みんなで改めてワー!と言うのが楽しかったです。
<速報> Rippleが発行するステーブルコインのティッカーシンボルは $RLUSD であることが #XRPLApex にて正式に発表されました。
— XRPL Japan (@XRPLJapan) June 12, 2024
繁盛するカフェ
会場の商談ブースにいる人たちは皆xrp.cafeカップを持っていて、マーケ的に大正解だな〜と羨ましく眺めていました。Orchestra Financeはいつかオーケストラを主催できるのでしょうか?
Cozy pic.twitter.com/26CfpLB5ba
— Bias Goose (@BiasGoose) June 12, 2024
ちなみにブース来場者が減った17時頃にカフェに行ったらもう閉まっていました;;
ほっち、きのこフレンズと出会う
Apexに行く前からSNS上で交流があったlehmiさんととうとう邂逅しました。 レミだよ〜との自己紹介に対し私が怪訝な顔をしたせいか、「ほら!黄色のシュルームだよ!」と補足してくれてありがたかったです。私はピンクだよ〜と返しました。
色で自己紹介するシュルームは戦隊モノ。
オフィシャルアフターパーティ
昨年もそうでしたが、オフィシャルパーティはお酒を飲んで音楽を聴いて仲間とバイブスをあげる感じです。楽しいのですが私はちょっと疲れていたので、日本や韓国からの来場者と少し話をして、Rippleや他プロジェクト関係者に挨拶回りをして、あとは船の近くでたそがれていました。
そんなマーケ担当で大丈夫か?
Thanks to @ekiserrepe I could notice VOC Ship “Amsterdam” Replica at the after party venue 😃 pic.twitter.com/abpyneH5jj
— Hotch(ほっち) (@0xhotchocolate) June 12, 2024
Apex2024 3日目:メインイベント
イベント3日目はブース対応に加え、いくつかの商談に参加しました。そのため、公開できるようなおもしろい写真は全然撮れていません。 Rippleの方から「ずっと働き詰めじゃない!次は絶対に他のOrchestraメンバーを連れてきて半分仕事を任せた方がいいよ!」と労って(?)もらえたので良しとします。私はずっと大丈夫大丈夫と返していましたが、喋り通しでだんだん声が枯れてブース担当としての仕事に支障が出たので、次回はもうちょっと良い作戦を練らなければなりません。
そうそう、3日目にようやくxrpリアルカフェに行けました!エプロンにもカフェロゴが入っていてかわいかったです。
☕️ @xrpcafe barista was wearing a cozy apron. Details matter. #XRPLApex pic.twitter.com/kt6ogqinCF
— Hotch(ほっち) (@0xhotchocolate) June 13, 2024
XRPL開発神Davidさんに写真を頼む
カフェコーナーにDavidさんがいらっしゃったので、XRPL日本コミュのNFTステッカー(ついでにOrchestraのブラボーくん)を手渡して写真撮影をお願いしました。SNSへの投稿も快くOKをくださり、撮影時は指でステッカーを隠していないか確認までする神対応。
去年のApex2023体験記でも書いたのですが、DavidさんはRippleのCTOという超大物でありながら、とても気さくで話しやすい方なんですよね。Consensus2024体験記ではRipple CEOのBradさんが近所の優しいおじさんみたいな神対応をしていたことを書きました。幹部陣は特にそういうあったか文化なのだろうか?
CEOのBradさん、CTOのDavidさんって呼べる点でいかに良い印象の人たちか分かると思います
#XRPL のうみの親、Davidさん @JoelKatz に日本のNFT(ついでにOrchestraのペンギン)を紹介しました。
— Hotch(ほっち) (@0xhotchocolate) June 13, 2024
とても親切な方でした!またぜひ日本に来て欲しいですね😊#XRPLApex pic.twitter.com/IhCTZqdypA
イベント終了後のおまけ
イベントが公式に終了した後、xrpカフェメンバーと、lehmiさんに教えてもらったレバノンフードのお店に行きました。ミントが効いていてめちゃくちゃ美味しかったです。ミントってデザートの添えものだと思って生きてきたので、メインの食事にガッツリ入っているミントを食べたのは初めてでした。すごく気に入ったので、人生損していた気がします。
hehehehehhehehee https://t.co/o9jrl6PLNv pic.twitter.com/lKYL6va1U4
— Hotch(ほっち) (@0xhotchocolate) June 13, 2024
ホテルに戻った後はポッサムチームにXRPL日本NFTコミュニティのステッカーを配布。そのお返しにもっとポッサムステッカーを貰いました。とても嬉しかったようでポッサム公式アカウントからもツイートしてくれました。
A story comes with every piece of swag.
— XRPL Awesome Possum (@xrppossum) June 17, 2024
HUGE thanks to @0xhotchocolate for my @PlanetXRPL & @coinciana stickers!
It was getting late and she came all the way back to the lobby with the last two for me. I couldn’t thank her enough 🙏#XRPLCommunity #Frens #Grateful pic.twitter.com/w25AT5Ehmc
日本コミュNFTのコレクションも見せてくれました。
最近入手したお気に入りNFTはこれなんだ!って七福神ふわふわを見せてくれた方がいました☺️ #XRPLApex https://t.co/uLZByjkG3i
— Hotch(ほっち) (@0xhotchocolate) June 13, 2024
おわりに
Apex2024はApex2023より来場者の多様化が感じられ、さらに楽しいものとなりました。
私はずっとブースに居なければならなかったので積極的に新しいコネクションを作りにいけなかったこと、最後のほう声が出ずゾンビ化したことが心残りです。次回までに3日間喋り続けられるようボイトレします・・・。
日本メンバーはちょくちょく様子を見に来てくれ、顔には出ないものの内心めっちゃ感謝感激してました。ありがとうございました。
Apexはヨーロッパ開催が2年続いているので、来年こそアジアで、できれば日本で開催してほしいですね。そうすれば日本コミュメンバーも参戦しやすいですし!
おまけ
イベント中、ダントツでシュールだったシーン
プロのカメラマンに撮影してもらうブラボーくん。何に使うんだ・・・?
Surrealism at #XRPLApex pic.twitter.com/ZDpoQrVNDx
— Hotch(ほっち) (@0xhotchocolate) June 14, 2024