2023年9月6日〜8日、オランダ・アムステルダムにてXRPL Devサミット「Apex 2023」が行われました。 誰の参考になるかわかりませんが、参加した体験録を残しておきます。
参加しようと思ったわけ
私のようなフリーの翻訳者は横の繋がりから仕事が来ることも多いので、人脈作りが大切です。
なので、飛び込み営業ってやつをしに行きました。
実りのない場合も多いけど、勉強になることもあるので、たまにイベントに出かけるようにしています。
タリン(エストニア)〜アムステルダム(オランダ)間の移動が安いことにも助けられました。EU圏内では国境をまたいだ移動でも東京ー大阪移動くらいのノリで行けます。
アムステルダム到着
スキポール空港乗り換えは何度もやったことがありますが、入国は初めて!
空港と鉄道駅が分かりやすく直結しているので迷うことはありませんでした。中心部まで来ると、かの有名な水路の景色が見えてきます。
※全然写真を撮っていなかったので綺麗なフリー画像をご覧ください。
電車を降りて水辺沿いを歩いていると、街全体がお香のような匂いに包まれていることに気付きました。臭いわけではないので、(緑が多いし葉の匂いかな?)と思いつつホテルへ。
オランダ名物、緑のアレ
Apex会場であるLeonardoホテルはちょっと高かったので、別のホテルを取りました。興味がないので入らなかったけど、カジノ併設でした。
ホテルの敷地に入った瞬間、男性の怒号が聞こえてきました。隣の女性が至近距離で叫び返し、明らかにヤバい雰囲気です。女性のほうの挙動が怪しく、男性は女性を追い出そうとしているように見えました。 揉め事に巻き込まれたくないので早足で隣と通ると、街中で感じていた匂いを煮詰めたような、非常に強いお香の匂いがしました。
これ、大麻か!!
私はタバコも吸わないし、興味もなかったのでこの日まで「大麻の匂い」を知りませんでした。
ちなみに、「アムステルダムは大麻が合法」として有名ですが、なんでもありなわけではなく「個人目的の超小規模栽培や少量の所持は罰則の対象にならない」というだけで規制自体はあります。いわゆる緩和政策をとっているだけで、ルールはあるのです。2023年半ばにはアムステルダムの有名観光地、レッドライトゾーン(飾り窓区域)での大麻が全面禁止になるなど、規制は厳しくなりつつあるとか。
とはいえ、コーヒーショップ(合法的に大麻が楽しめるお店)はまだそこかしこにあります。大麻の特徴のひとつとして匂いが長期間残ることがあるので、街全体がほんのり大麻の香りなのは仕方がないのかもしれません。
いざ、会場入り!
9月6日はウェルカムレセプションでした。
イベント前に各人顔合わせをして、軽くお酒を飲みながらワイワイします。
受付での苦難
まずはホテルのロビーに設けられたApex受付でネームカードを受け取ります。 登録名であるHotChocolateを伝えると、受付のお姉さんお兄さんにめちゃくちゃ困った顔をされました。 「お名前を教えてください」の質問に、ようわからんアジア人が「ホットチョコレート!」と返してきたのだから当然です。
このやりとりはその後2日間、私が自己紹介するたびに繰り返されることに・・・。
Qさんと合流、まいさんと初対面
Twitterで参加表明していた人の中で、直接会ったことがあるのはQさんだけです。まずは隅に座って周りを観察することにしました。(典型的なコミュ障)
あまりのぼっちぶりを会場スタッフに哀れまれたのか、テーブルに死ぬほどナチョスとビターボレン(オランダ名物の小さなコロッケ)を届けられました。
その後無事にQさんを見つけ、一緒にいらっしゃったXamanサポートのまいさんを紹介していただきました。
QさんはXRPL Devコミュニティ内でよく知られた存在ですし、まいさんはXRPL Labs(オランダが本拠点)所属です。ふたりとも挨拶回りに忙しそうだったので、私はビールを啜っていました。(典型的なコミュ障)
なお、この初対面の瞬間はカメラマンに激写されていました。優秀だな!でもやめてくれ!
✨It's happening!✨
— RippleX (@RippleXDev) September 6, 2023
Checking in from #ApexDevSummit — welcome to THE #XRPL event of the year! pic.twitter.com/8Br7BcFpak
あの、最強で無敵のアイドルも会場に
XRPLユーザーなら知らない人はいないであろう、XRPL開発を牽引してきたRipple CTOのDevidさん。
XRPL界の圧倒的アイドルである彼ですが、普通に会場にいらっしゃって普通にナチョスかじってました。SPとかに仰々しく囲まれてるものかと思ってましたが、全然そんなことはなくXRPL開発者陣と話していました。知りたいその秘密ミステリアス・・・。
本イベント(9月7日、9月8日)
キーノートはもちろんXRPL生みの親、Devidさん
XLS-30d(AMM、自動マーケットメイカー)への期待、XLS-38d(クロスチェーンブリッジ)、EVMサイドチェーン、スケーラビリティなどなど盛りだくさんについてジョークを交えて話されました。
Crossmarkウォレット
Crossmarkは、デザイン好きのライアンさんのこだわりがつまった、PCで利用できるブラウザ拡張ウォレットです。
私はPCで操作することが多いので、ブラウザ拡張ウォレットには大いに期待しています。
日本人NFTクリエイターとも協力関係にあるそうで、感謝を伝えられていました。日本人の活躍を見るのは嬉しいですね!私のお気に入りxShroomsも紹介されていました。
Crossmark @crossmarkio thanking the partner artists 🎨🖌️
— Hotch(ほっち) (@0xhotchocolate) September 7, 2023
パートナーアーティストに感謝を述べるクロスマークウォレットのライアンさん。@coinciana @xShroomsNFT @PlanetXRPL @duck_wtd @monochakra pic.twitter.com/3yeXfpVinZ
後日談
ラブコールが功を奏して、ディスコードのModにしてもらいました。
ぜひディスコードに参加してくださいね!https://discord.crossmark.io
(10月追記)Youtubeで全セッションをチェック!
この他にもxrpcafe(NFTマーケットプレイス)、Orchestra Finance(AMM)、Xummサポート裏話、XRPLインフラスケーラビリティの話などなど色々なセッションを聴講しました。Apex2023の全セッションはYoutubeにアップロードされているので、ぜひご覧ください。
再生回数による人気順トップ3はこちら。
- Evernode - XRPエコシステムのためのスマートコントラクト
- Orchestra Finance - XRPLでDeFiをブーストするAMM
- Apex2023 - ショートダイジェスト
アフターパーティ(ネットワーキング)
クリプトイベントはイベント会場外で行われるネットワーキングセッション(サイドイベントとも)がメインと言っても過言ではありません。
Apexでは公式サイドイベントが行われていたので、そちらに参加しました。
会場はプロジェクションマッピングを活用した派手派手パリピな感じ。音があまりにもうるさく、落ち着いてビジネスの話をするには超ハードモードの中、頑張ってRippleの人に営業しました。
ウォッカとジンジャービールの混ぜ物が美味しくて無限お代わりしていたら、Flareコミュニティの人に「ホットチョコレート飲んでないの?」といじられました。
Thank you @ripple #ApexDevSummit
— RossMacFirdeen (@RossMcFirdeen) September 7, 2023
This party was fantastic pic.twitter.com/POpqVB67ei
!!音量注意!!
Fun fun fun #ApexDevSummit pic.twitter.com/dyWxkiHTds
— 🇳🇱 MackAttackXRP® 🇳🇱 66K-XRP-Followers (@MackAttackXRP) September 7, 2023
あとがき
いつもTwitterで見ていた人たちと実際に会えてとても良かったです!
正直、クリプトイベントって高い参加費の割に低いリターンな場合がすごく多いと思っているのですが、Apex2023はコスパ面もハナマルでした。
参加費は160ドルほどで、フリードリンク(時間によってアルコール含)とスナックが常にあるし、ランチ付きだし、会場キレイだし(ホテルなので清掃も行き届いている)、ちゃんと落ち着いて開発者と話せるし、セッション中の出入りもきちんと管理されているし。
夏に参加したIVS京都は参加費が400ドルで飲食は含まず、そのパスではアクセスできない場所も多く(もっと高いパスを購入しなくてはいけない)、クリプト全然知らない受付嬢みたいな方々も見受けられたので。IVSは開発者イベントではないし、ずっと規模が大きいので、単純比較してはいけませんけどね。
さすがに数日のイベントのため日本からヨーロッパまでおいでませ!とは言えませんが、旅行を計画している方は日程に組み込んでみてはいかがでしょうか?XRPLオールスターズに出会えますよ!
戦利品と食い(飲み?)意地
もっと会場の写真を撮ればよかったと反省しています。
もらったものと飲み物しか撮ってなかった。参加できるか分からないけど、次回への教訓にします。