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XRP Ledgerバージョン2.0.0公開!

  •    2024年1月10日   2024年1月10日
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本記事は2024年1月9日投稿のXRPL公式ブログ"Introducing XRP Ledger version 2.0.0“の和訳です。


まえがき

XRP Ledgerプロトコルの基本サーバー実装であるrippledのバージョン2.0.0がリリースされました。
この新しいバージョンには、新機能とバグ修正が追加され、以下のアメンドメントが導入されています:

  • DID
  • XChainBridge
  • fixDisallowIncomingV1
  • fixFillOrKill

対応が必要な変更

XRP Ledgerのアメンドメントプロセスに従い、4つの新しいアメンドメントが現在投票のために公開されています。
信頼されたバリデーターから2週間にわたり80%以上の賛成を受けた後、プロトコルに変更が反映されます。

XRP Ledgerサーバーを運用している場合、2024年1月22日までにバージョン2.0.0にアップグレードして、サービスの継続を確実にしてください。プロトコルの変更が実際に反映される正確な時刻は、分散型ネットワークの投票決定によって異なります。

インストール/アップグレード

サポートされているプラットフォームで、rippledのインストールまたはアップデートに関する指示を参照してください。

Package SHA-256
RPM for Red Hat/
CentOS (x86-64)
4f765d2f38c2b2ef4825fb715b1dfcbb8ecaef0063ef99005f54252c90a29cab
DEB for Ubuntu/
Debian (x86-64)
69568c467a5291b441ce6f1385bd20cdfaf02e4496ca9043441fdb842d9975dc
Portable Builds
(Linux x86-64)
Use signature verification

他のプラットフォームについては、ソースコードからビルドしてください。
HEADが、バージョン設定を変更するコミットであることを必ず確認してください。

commit 2b0313d60c4226cc98ad39fe8eb659deca48f32a
Author: Elliot Lee <github.public@intelliot.com>
Date:   Mon Jan 8 13:13:37 2024 -0800

    Set version to 2.0.0

変更履歴

アメンドメント、新機能、および変更点

  • XChainBridge

    XRPLとサイドチェーンの間で相互運用を可能にするクロスチェーンブリッジを導入します。 #4292

  • DID

    分散型識別子を導入します。 #4636

  • fixDisallowIncomingV1

    ユーザーがlsfDisallowIncomingTrustlineフラグがアカウントで有効になっている状態でトラストラインを承認しようとしたときに発生する問題を修正します。#4721

  • fixFillOrKill

    flowCrossアメンドメントで導入された問題を修正します。tfFillOrKillおよびtfSellフラグが適切に処理され、特定のシナリオでオファーが交差することを許可します。 #4694

  • API v2での変更点:

    • rippledのCLIとユニットテストはv1のままですが、APIサポートをv2にバージョンアップ。#4803
    • 完全なアルファベットを使用しASCIIでのcurrency codeを受け付けます。#4566
    • チェックフィールドが文字列であることを検証するテストを追加しました。#4630
    • フォーマットが不正なaccount_txおよびnoripple_checkフィールドに対しエラーを追加。#4620
    • フォーマットが不正なgateway_balancesおよびchannel_authorizeリクエストに対しエラーを追加。#4618
    • DeliverMaxAmountの別名として追加し、Amountを削除。#4733
    • tx_historyおよびledger_headerメソッドを削除しました。また、バージョン固有のメソッドを可能にするためにRPC::Handlerを更新しました。#4759
    • トランザクションのJSONシリアライゼーションフォーマットを標準化しました。#4727
    • ledger_indexを数値として返すように標準化しました。#4820
  • server_definitionsコマンド追加しました。

    これは、現在実行中のrippledインスタンスから生成されたSDK互換のdefinitions.jsonファイルを返します。#4703

  • ユニットテストのコマンドライン入力と実行時間を改善しました。#4634

  • rippled-example.cfgファイルにリンクの圧縮設定を追加しました。#4753

  • Reserve済みhookのエラーコード名をtecHOOK_ERRORからtecHOOK_REJECTEDに変更しました。#4559

バグ修正とパフォーマンス改善

  • TxFormats共通フィールドロジックの簡略化。#4637

  • NuDBにバッチを非同期で書き込むことでトランザクションのスループット向上。#4503

  • 未使用の2つの関数を削除。#4708

  • clang 14ビルドエラーを引き起こす未使用の変数を削除。#4672

  • LedgerHistory::fixIndexの戻り値に関するコメントを修正。#4574

  • secp256k1を0.3.2に更新。#4653

  • SNTPクロック問題を削除。(#4628)[https://github.com/XRPLF/rippled/pull/4628]

  • アメンドメントのフラッピングを修正。#4410

    通常、この問題はアメンドメントが過半数を獲得しようとしているときに、アメンドメントに賛成していないバリデータがオフラインになると発生します。

  • asan stack-use-after-scopeの問題を修正。#4676

  • トランザクションと疑似トランザクションが再びcommonFieldsを共有するよう変更。#4715

  • applySteps.cppのボイラープレートを削減しました。新しいトランザクターが追加される場合、今は1つの関数のみを修正する必要があります。#4710

  • 不正確なassertを削除しました。#4743

  • PeerFinder::Logicの一部のassertをLogicErrorに置き換え、サーバーのクラッシュの性質をよりよく示すよう変更。#4562

  • IDが1024より大きいネットワークで新しいアメンドメントを有効にする際の問題を修正。#4737

ドキュメントとビルドシステムに関する変更

こちらは中略しています。 XRPL.orgの元記事でご確認ください。

GitHub

rippledの公開ソースコードリポジトリは、https://github.com/XRPLF/rippledでホストされています。
XRP Ledgerの開発者コミュニティに参加し、価値のインターネットを構築しましょう。

クレジット

このリリースに直接的に貢献してくれた皆さん:

バグバウンティと開示について:

私たちはrippledコードのレビューを歓迎ます。
リサーチャーの皆さんが発見した問題を責任を持って公表するよう強く求めています。
バグを報告する場合は、詳細なレポートを次のアドレスに送信してください: bugs@xrpl.org