本記事は2025年7月23日投稿のXRPL公式ブログ"Frii Pay & XRPL: Next-Gen Crypto Payment Solution“の和訳です。
XRPLの決済機能を活用する有望なプレーヤーの一つがFrii Payです。 Frii Payはクリプトネイティブな決済ソリューションで、低コストでリアルタイムなデジタル決済へのアクセスをPOS(店頭)レベルで広げ、メインストリームの事業者と消費者の双方にブロックチェーンファイナンスのメリットを届けることに注力しています。
このケーススタディでは、Frii PayがどのようにXRPL技術を活用しているか、そのバリュープロポジションと、これまでに獲得してきた事業上の関心や実績を見ていきます。XRP Ledger (XRPL) 上で決済事業を構築する企業のモデルケースとして参考になる内容です。
Frii PayはXRPL技術をどのように決済に活用しているか
Frii Payのコアインフラはまさにこの XRP Ledger 上に構築されており、その分散型・高速・スケーラブルなブロックチェーン環境を活かして、シームレスな決済体験を提供しています。
Frii PayがXRPLを活用している主な領域
- ステーブルコイン決済: Frii PayはXRPL上で複数のステーブルコイン(例: RLUSD)を発行・サポートしており、価格が安定したクリプト決済を、高速かつ低手数料で実現しています。
- 即時決済レイヤー: XRPLの平均3〜5秒という決済時間を活用し、Frii Payは仲介者を介さずに、リアルタイムなクロスボーダー/国内決済を可能にしています。
- オンレジャートークン化: Frii PayはXRPLネイティブのトークン化機能を使い、加盟店ごとのトークンやデジタルマネーの形でクーポンやロイヤリティリワードを発行しています。 これにより、XRPLのプログラマブルファイナンスの可能性を解き放ち、消費者との新しく魅力的な接点を生み出しています。
- リアルタイムな通貨換算: Frii PayはXRPLの分散型取引所 (DEX)を活用し、消費者が自分のウォレット内にある任意の取引可能な通貨で支払いを行いつつ、加盟店側は希望どおりの通貨と金額を受け取れる仕組みを実現しています。
- コンプライアンス: Frii Payのアーキテクチャは、XRPLのコンプライアンス対応インフラを取り入れています。 これにより、KYC/AMLを組み込んだ決済レールが、伝統的な金融システムと連携しながら、すべてのユーザーに対する資金のオン/オフランプを可能にしています。
Frii Payのような決済企業にとってのXRPLのメリット
Frii Payのバリュープロポジションは、XRPLを基盤に、摩擦のない・安定した・コスト効率の高い決済インフラを事業者へ届けることを軸としています。
加えて、消費者の支出データと、XRPLによるリアルタイムかつクロスボーダーな能力を組み合わせることで、加盟店・消費者・ブランドの全員にメリットがある、新しく興味深い決済体験を生み出しています。
たとえば、食事に100ドルを使った際に発生する10ドル分のロイヤリティ割引を、地球の裏側にいるウォレットへ即時送金し、ギフト・医療・教育の費用に充ててもらう――そんなことが、現実に想像できるようになります。
XRPLがFrii Payのクリプト決済ソリューションにもたらす価値
Frii Payは、加盟店向けSDK、コンシューマー向けウォレット、決済API、決済・消込用ダッシュボードを提供することで、事業者にとってのブロックチェーンの複雑さを抽象化しています。 これにより、加盟店はブロックチェーンの専門知識がなくてもクリプト決済を受け付けることができ、同時にXRPLの効率性を享受できます。 さらにFrii Payは、オンライン決済や無人キオスクでの決済にも対応する形で、ソリューションを拡張しています。
XRPLとともに歩むFrii Payの事業の伸びとインパクト
XRPLベースの決済エコシステムをローンチして以来、Frii Payは大きな伸びを見せています。
このパートナーシップの主な成果は以下のとおりです。
- 決済端末との互換性: Frii Payは、世界中で稼働している5,000万台以上の既存カード決済端末との互換性を持つ端末ソフトウェアを開発しました。
- 加盟店およびアクワイアラーとの関係: Frii Payは英国およびヨーロッパをカバーする複数のアクワイアリングバンクと関係を構築し、既存のPOS端末を通じて、従来のカード決済と並行してXRPL上のクリプト決済受け付け、デジタルロイヤリティ、デジタルクーポニングを提供できるようにしています。
- 加盟店ネットワーク: 英国では、規制が整い次第クリプト決済を受け付けられる900以上の加盟店ネットワークを構築しました。
- 消費者エンゲージメント: Frii Payは、世界中の2億5,000万人の大学生に対して、デジタルウォレットおよびデジタル通貨の使い方を学んでもらうプログラムを開始しました。
- 学生向けPoCの展開: Frii Payはバーミンガム大学とのPoC(概念実証)をローンチし、XRPLで動作する無料モバイルウォレットを学生に提供しています。学生はこれを通じて、無料商品のクーポンや、キャンパス内外の加盟店でのロイヤリティ割引を活用できるようになります。 パイロットコホートでは100%の利用獲得率を達成し、フィードバックを通じてソリューションをブラッシュアップしながら、2024-2025年度には4万人全員の学生に展開していく予定です。
- 加盟店および消費者(アーリーアダプター)からのフィードバック例:
- 検証はわずか3〜5秒で完了する、スムーズな取引体験。
- 互いに関わり合い、支払い・受け取りを行うための新たな手段への関心。
- デジタル資産や他の通貨で貯蓄・支出することへの熱意。
- カードネットワークと比べたXRPLの低い取引手数料へのニーズ。
- (数日ではなく)数秒での即時決済への評価。
- XRPL上で発行されるロイヤリティリワードを通じた、顧客エンゲージメントの向上。
クリプト決済エコシステムにおけるイノベーションの推進
Frii Payは、決済領域におけるXRPL技術の現実世界でのユースケースを示してくれる存在です。 アクセスしやすいステーブルコインベースの決済インフラをXRPL上に構築することで、Frii Payは旧来の決済システムが抱えてきた中核的課題――コスト、スピード、透明性、グローバルなリーチ――に正面から向き合っています。
XRPLの決済機能についてさらに知りたい皆さん、開発を始めてみたい皆さんは、ぜひXRP Ledger Developer Resourcesをご覧ください。